季節は梅雨ですが、早くも夏の風物詩であるホラーの新作がざくざく公開されています。その中で、今回注目したのは、“人間ピラミッド”のビジュアルが強烈な『NEW GROUP』。ツッ込みたくてうずうずします!
今週のターゲット『NEW GROUP』
〈あらすじ・概要〉引っ込み思案な女子高生・愛(山田杏奈)のクラスに、転校生・優(青木柚)がやってくる。海外帰りの優は、日本の学校になかなか馴染めない。そんなある日、一人の生徒に異変が起きる。また一人、一人……。やがて校庭には巨大な“人間ピラミッド”が完成する。下津優太監督。82分。
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皆さんに質問です。ホラー映画を“一人で”観られますか? いや、観ている間はいいんですけどね、観終わってから寝つくまでの間が怖すぎるってこと、ありません? よって、ホラー映画こそ劇場での鑑賞をおすすめします。
というわけで、今回のターゲットはサイコホラー作品。しかも“同調圧力ホラー”という触れ込み。なんじゃそりゃ(笑)。さらに、制服を着た高校生たちが人間ピラミッドを作ってるチラシからもやばい匂いがプンプンします。うーん、B級系? ところが、監督・原案・脚本を手がけた下津優太氏は、第1回日本ホラー映画大賞受賞者だそう。ってことは、世界に誇るジャパニーズホラーの新星なのかも。断然気になります。
ストーリーは、ある高校の生徒たちが、進んで“個”を捨て“集団”の一部になっていく異様な状況に、主人公の愛(I)(山田杏奈)と優(YOU)(青木柚)が必死で抗う、というもの。なるほど、設定だけでメッセージ性が強い作品だと伝わってきます。
……で、調査結果。予想通りの“変な映画”でした! ただ、どう変なのかの意見は人それぞれかと。以下、ネタバレ最小限でポイントをご紹介しましょう。
一、パンチのある映像。人間ピラミッドをはじめとする組体操は、同調圧力や思考停止の象徴なんですが、そのバリエーションが豊富で見飽きません。特に、廊下で迫り来る“人間戦車”の動きは必見。「人体ってすごい!」と感動することうけあいです。
一、日本体育大学が特別協力。そう聞けば納得のキレのある動きは、まさに必見(二度目)。でも本作のテーマを考えると、彼らのアイデンティティが少し心配になりました(苦笑)。
一、黒歴史を思い出す。小学校の頃の人間ピラミッド、私は一番下だったな……(現在は、多くの学校で原則禁止とされているそうです)。
一、実は主人公たちもそこそこ変。謎の必殺技は繰り出すわ、奇想天外なラブシーンにも「えええ!?」と思わず声が。そんな独特な演出に全力で応える杏奈ちゃん、柚くんの好感度は上がりっぱなしです。
一、校長役はピエール瀧。トンチキな世界観が似合いすぎる……。中毒性のあるラップ調の歌にも要注意!
といったように、目を背けたくなる描写もありつつ、いわゆるホラー映画の範疇には収まらない内容。ぜひ“集団で”ご覧ください……。



