菜の花の緑と、ベーコンのピンクで春っぽい「春のチャーハン」

 

笠原 もう一品は、世代を超えてみんな大好きなチャーハンをつくろうと思います。新生活にふさわしく、その名も「春のチャーハン」。いろんなつくり方がありますが、卵は卵黄と卵白に分けて、卵黄をあったかいごはんに混ぜちゃう。

清水 えー、こんな工程見たことない。幸せな色。

笠原 白身はよく火が通ったほうがおいしいので先に焼いて、そこに卵黄入りのごはんを加えてほぐしながら白身と混ぜるように炒めます。

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清水 フライパン振りたくなる(笑)。

笠原 振るのは最終的に、具材とか調味料が入ったときに、全体を混ぜるためにはやったほうがいいですけども、ごはんをぱらぱらに炒める工程のときは、ひたすらほぐすように炒めたほうがいいと思います。

清水 木ベラでさくさく切るように炒める感じね。(じゃああああ、かんかんかん)おいしそう、これだけでも。

 

笠原 冷やごはんでつくるイメージがあるかもしれませんが、あったかいごはんのほうが火が早く通ります。チャーハンはごはんをおいしく食べる料理なので、基本的に具材を細かく、入れすぎないのもポイントです。

清水 筍ごはんもそうだね。

笠原 そうです、筍が大きいならふつうにおかずとしてごはんと別に食べたほうがおいしいじゃないですか。チャーハンはあくまでもごはんが主体なので、具材がいっぱいのほうが豪華には見えるけど、食べたときにごろごろして口の中に違和感が。菜の花だけはよりおいしくするために、炒め合わせる前にフライパンで火を入れて焼き目をつけます。

 

清水 菜の花はそのまま食べてもおいしそう。

笠原 おいしいですよ。オリーブオイルをかけて食べれば洋風になりますし、しょうゆとおかかで食べれば和風になります。今回はチャーハンなので細かく切って使いました。

清水 ほんとに細かい。

笠原 長ねぎは最初に入れてもいいんですけれども、焦げやすいし、最後に入れて甘みを出すくらいがおいしいと思います。あとは、和風寄りに仕上げたいので、塩昆布。菜の花と相性がいいんです。

 

清水 へええ、いい色だね。

笠原 菜の花の緑と、ベーコンのピンクで春っぽいかなと。

清水 こういう卵の扱いとか焼き方とか、自分で考えたの?

笠原 そうです。

清水 さすが料理人。誰かに頼まれたからじゃなくて、好きだからやってるんだよね。あたしのライブと一緒だね。

※記事内のレシピは「笠原将弘のご自愛めし ちゃんと食ってるか!?」に掲載されています。

撮影 志水隆/文藝春秋

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