「酔った勢いで、私はボスと1度だけセックスをしました。ボスは数ピストンで私の中で果てた」

「闇バイト」「トクリュウ」――日本を震撼させるこうした存在を知らしめた通称「ルフィ事件」。グループの中で“伝説のかけ子”として6億円を詐取したのが、山田李沙だ。

 グループ内で複数人の男性と肉体関係を持っていたとも明かす山田。貧しい家庭に育った彼女は、高校時代に友人のすすめで援助交際を始めて闇の世界へと進んでいった。ノンフィクションライター・栗田シメイ氏の著書『檻の中のルフィ 闇バイトを生んだ者たち』(講談社)から一部を抜粋してお届けする。なお文中の被告表記は略している。

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伝説のかけ子として多額を詐取した山田李沙(書籍より)

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友人の一言で、援助交際を始めた

 母の状況や自身の将来を考えると、どうしてもカネは必要である。アカネに相談したところ、「女子高生だからこそ稼げる方法がある」と提案された。それは、ネット上で相手を探し、ゆきずりの相手と性行為を行う援助交際だった。言葉自体は知っていたが、自分には縁のない世界だと感じていた。そんな山田を、アカネは同調圧力で説得した。

「今どきみんなやってるから大丈夫だよ」

 それならやってみてもいいかな――山田はセックスワーカーとして多くの時間を過ごすことになるが、その端緒は軽い気持ちだったという。

 アカネの助言通りネット上に書き込みを投稿すると、携帯の通知が鳴り止まなくなった。山田には今に至るまで男性との交際経験はない。だが、性行為の対価に金銭を得るという“作業”は数え切れないほど経験してきた。

 後に山田は特殊詐欺グループ内の多くの男性とも肉体関係を持つが、この時期にその土壌ができあがっていたのかもしれない。貞操観念という価値観が、彼女は極めて希薄だった。

 援助交際を始めたとき、山田には1度の男性経験しかなかった。それでも、抵抗はまったく無かったと断言する。

「いざ経験すると、『ああ、こんなものか』という程度の感覚でした。それよりも、これだけおカネが得られるのか、私にはそんな価値があるのか、という感動のほうが大きかった」