18歳で夜の世界へと踏み入った

 母に頼み込んで購入した小説を手に取ると、その分厚さに圧倒された。だが、1ページごとに丁寧に読み込んだ。作中の登場人物たちの暴力性や、犯罪心理に共感することはなかった。それでも、刺激的な読書経験を経て、彼女の中にある思いが芽生える。

「犯罪者になったら絶対刑務所に入るの? じゃあ、罪を犯しても入らないように勉強するんだ。暴力を振るわれそうになったら、振るわれる前に自分でやってしまえ」

 ほとんど読書経験がなかった山田であったが、1ヵ月かけて読了した。

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 高校3年生になる頃には、ほとんどの友人たちが学校から姿を消した。単位が取れずに退学した者、妊娠して退学せざるを得ない者もいた。

 山田が夜の世界に足を踏み入れたのは、18歳になって間もなくのことだった。学校の帰り道に突然、同級生から「一緒にセクキャバで働かないか」と声をかけられたのだ。

 特に断る理由も見つからない。18歳からの1年間、山田は自宅からほど近い大箱の「セクキャバ」で働くようになる。

次の記事に続く 「売春で生活するのも、犯罪で稼ぐのも変わらない」風俗で荒稼ぎしていた“ルフィグループ”「伝説の女かけ子」が、闇バイトに手を染めたキッカケ

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