固定費を削ぎ落として利益率は7割程度
――どう反論されますか。
チェン まず、業態が非常に特殊なんです。ただでさえ経費があまりかからないコンサルですが、それにくわえ、私は固定費を削る努力をしています。社員数は3名と抑え、業務委託20名ほどで回しています。オフィスの家賃も、月額20万円くらいです。仕事が紹介で回せていたので、営業に費用がかかりません。そうして固定費を削ぎ落とせば、利益率が7割程度になるんです。単純計算ですが、利益が1億4000万円くらい残るので、私が1億円を取っても、4000万円は会社に残せる計算です。
ちなみに社員も業務委託の方々も、東大時代の人脈で非常に優秀な人たちが集まってくれました。
――でも、個人の給料として1億円も取ってしまうと、税金がものすごく高くなりませんか? 会社に置いておいたほうが得なんじゃないかと思ってしまいます。
チェン たしかに、内部留保に回せば所得税ではなく法人税が適用されるため、得だという考え方もあります。ただ、結局個人にお金を移すときになって法人税も所得税も二重にかかる状況は避けたかったんです。そうであるならば、最初から個人の所得としたほうが無駄がないと考えました。
倹約家だった母の性分を引き継いだ
――SNSでは「年収と年商を間違えていないか」「年収1億円あって家賃21万円は安すぎる」という疑問の声がありましたよね。
チェン まず年収と年商を間違える人間が6年間も経営をやれるはずはないですよね。
ただ、家賃が安すぎるという指摘に関しては、ごもっともというか。これは自分の育った環境の影響が大きいかもしれません。
母がたいへん倹約家だったんです。たとえば、30円引きのパンを買って、余ったらそれを冷凍しておいて、食べたいときに解凍して食べる……みたいなことは自然にやっていました。ペットボトルを日常的に買うこともなくて、一度買ったペットボトルを何度も洗って、水筒のようにして使っていましたね。母はタクシーもほとんど使ったことがないのではないでしょうか。ブランド品を持っているのも見たことがありません。
特に貧乏というわけではなかったんです。むしろ、貯蓄はかなりあったはずですが、そういう性分なのでしょうね。それを私も引き継いだのだと思います。

