中学で痩せて「急に人の目が変わった瞬間を見た」

井口 で、中学で痩せて、そのタイミングで外部の子も入ってきて、「かわいいね」って言ってくれて、「あ、そうだったんだ」みたいな。

――「私って結構イケてる?」みたいな。

井口 痩せたことで急に人の目が変わった瞬間を見たというか。見た目によって受け取られ方が変わることを実感したというか。それをきっかけに、外見が人に与える印象の大きさについて考えるようになりました。

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 しかもずっと女子校だったのもあったので、成熟してない女子の集まりって、残酷な面もあるじゃないですか。

――「かわいい」とか「イケてる」でヒエラルキーが出来上がるみたいな?

井口 でも、それで逆にひがまれて陰口を叩かれたり、「小学校の時は太ってた」「中学デビューだ」みたいにわざわざ言う子がいたり。

 

太ってると「ひがんじゃう」自信がもてなくなっちゃう

――今も太ることに対して恐怖心はあります?


井口 メチャクチャあります。拒食症まではいかなかったけど、昔は吐いたりもしていましたし。

――グラビアの仕事は“見た目”の世界だと思いますが、消費されているような感覚ってありましたか。

井口 もともと胸が大きい方で、さらしを巻いて押さえていたこともあるくらい、自分としてはコンプレックスで。胸が大きいと似合う服も限られるし、全然自分ではいいと思っていない部分でしたが、“モッツァレラボディ”というキャッチコピーをつけてもらったりもして、すぐに皆さんに覚えてもらえるようになったのはありがたかったです。

――コンプレックスを受け入れられたことで、ご自身の身体のケアや、コンディションに対する向き合い方に変化はありましたか?

井口 自分が気持ちいいと感じるコンディションを保てていると、やっぱり全然違いますね。心の持ちようというか、自分への自信が全然違って。

 太ってる時って、ひがんじゃうというか。マジで絶対そんなことないのに、ノースリーブの女性を見ただけで、「見せびらかしてる」みたいに思っちゃうぐらい歪んでました(笑)。

 自分が見た目に執着しているからこそ、敏感になってしまうんでしょうね。

――見た目への執着は、年を取るにつれて弱まっていっている?

井口 まだ強いと思います。人に比べると鏡を見る回数も多いと思いますし。

――「外見至上主義」については、どのように捉えていますか。

井口 難しいですけど……。一般的に考えると、太っていようが痩せていようが、コンプレックスがあっても、自分に自信を持てるなら見た目なんてなんでもいいじゃん、と思えるんですけど、こと自分に関しては、自分が「こうありたい」と思うコンディションや見た目から離れてしまうと、少し自信をなくしてしまうところがあります。

 それこそ仕事が美容ということもあって、自分がきれいでいたほうが説得力が増すかなとか。タレントとしても、自分が納得できる状態じゃないと自信を持って表現できないというのもありますね。