「子宮頸部高度異形成」の手術を公表した理由
――来年から30代ということで、年齢への思いはありますか。
井口 「年齢に抗いたい」みたいな気持ちは全くないんですけど、美容業界にはきれいな年の取り方をしている方がいらっしゃるので、そういうふうになっていきたいな、と。でも、なれなかったらどうしよう、みたいな不安もありますね。
――28歳の時には、子宮頸がんの前がん状態である「子宮頸部高度異形成」により手術を受けたことを公表されています。あえて公表されたのはなぜだったのでしょう。
井口 公表するリスクというか、どう見られるかはすごい考えたんですけど、ちょうど同じタイミングで、EXCELにいたスタッフや周りの方が、子宮頸がんが進行して手術できなかったという話を聞いたんです。
それに、私と同年代の女性が妊娠を考える時に、子宮頸がんの早期発見・治療は欠かせないもので。だから、自分が発信できる術を持っているんだったら、できるだけ多くの方に伝えたいなと思ったのが公表のきっかけでした。
子宮頸部の異形成は軽度・中等度・高度へと進行する
――発見のきっかけは?
井口 生理不順の話をしましたけど、コロナの時にまた調子が悪くなって、低用量ピルを服用しはじめたんです。
で、ピルの継続服用のために半年に一度、婦人科で血液検査をしていて、その際に子宮頸がん検診をすすめられたのがきっかけでした。
――そこですぐ診断がついた?
井口 その時の検査結果は、「中等度異形成」でした。
それまで大きな病気をしたこともなく、健康体だったこともあり、検査自体も気軽な気持ちで受けていたので、びっくりしてしまって。
――子宮頸がんについての知識はあったのでしょうか。
井口 知識がなかったのも驚いてしまった一因ですね。「え、がんになっちゃったの?」と思ったのですが、子宮頸がんの場合、がんになる手前の「前がん病変」という前段階があり、「軽度異形成」「中等度異形成」「高度異形成」と、レベルが上がっていくことを知りました。
2024年の診断では「中等度異形成」だったため、自然消失の可能性も高いということでそのまま経過観察となったのですが、1年後、「高度異形成」に進行していたことがわかったんです。
写真=榎本麻美/文藝春秋
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