0歳から公文式、就学前に小6の算数をマスターし、小5で英検準2級と漢検2級。父と姉が歯科医という医療一家に育ったお笑いコンビ「忠犬立ハチ高」のノムラフッソ(29)は、岩手県盛岡市で「神童」として育ち、大学は医学部に進んだ。

 親の後を追っていた彼女は、なぜエリート街道を離れて芸人の道へ突き進んだのか。本人に話を聞いた。(全3回の1回目)

ノムラフッソさん ©文藝春秋 撮影・三宅史郎

◆◆◆

ADVERTISEMENT

――ノムラフッソさんはTHE Wなどで活躍される一方で、医学部卒で医師免許を持つ“高学歴芸人”としても注目されています。お父様が歯医者さんだったんですよね。

ノムラ そうです。実家が歯科医院で、その2階で暮らしていたので、ドリルの音とか子どもが泣き叫ぶ声を聞いて育ちました。「病院に響くから足音を立てないで」って言われ続けていたクセが抜けなくて、いまも忍者歩きしちゃうんですよね。

――どんなお父様だったのでしょう。

ノムラ 器用で物知りで“なんでもできる人”という印象でした。質問したらいろいろ教えてくれるし、電気工事士の資格も持ってるから屋根裏の配線までしていました。運動神経がよくて、背は小さいけど顔も割といい。入れ歯を外注せずに自分で作ってたのもよく覚えてます。

――ほぼ完璧な存在だったのですね。教育は厳しかったのでしょうか?

ノムラ 父からそんなに厳しい教育を受けた記憶はないですね。むしろ母が熱心でした。

 

――お母様が。

ノムラ 母は私がお腹にいるときから、歌を歌ったり、読み聞かせをしたりしてくれていたそうです。公文に「歌二百 読み聞かせ一万 賢い子」っていう標語があって、母はそれを愚直にやり切った人なんです。

――公文の影響を受けていた。

ノムラ 親戚に公文の先生がいたので。私は0歳から公文を始めました。

――0歳って早くないですか?

ノムラ 姉が公文を始めるタイミングだったので、ちょうどいいってことで一緒に始めることになったみたいで。そしたら2歳で本はすらすら読めるようになって、小1のときには中1の勉強をして、小5で英検準2級と漢検2級を取りました。

――いわゆる“神童”ですね。

ノムラ あの頃は正直、自分でも「神童かも」と思ってましたね(笑)。