芦澤明子カメラマン受賞! 濱口竜介監督に遭遇!

【5月22日(金)】映画祭11日目。撮影監督に贈られる、ピエール・アンジェニュー・トリビュート賞(アンジェニュー賞)に芦澤明子さんが選ばれた。女性としては2人目、日本人としては初! 素晴らしい。ということで、朝からインタビューをする(仕切りは現地のPR会社で、かなり海外の取材が入っていた)。アンジェニュー(Angénieux) はフランスの光学機器メーカーで、映画用のズームレンズで有名。メールで受賞の知らせが届いたときは、最初はただの売り込みかと思い放っておいて、再度連絡が来て驚いたそうだ。芦澤さんは「私はカメラマン」とおっしゃるのでそう呼ぶことにするが、黒沢清監督の『トウキョウソナタ』などカンヌでの受賞作も撮影している日本映画界での女性カメラマンのパイオニアだ。学生時代の映画仲間だった亡き森田芳光監督の思い出や、昨年亡くなった原田真人監督が「カンヌに来たがっていたから、きっと、このへんにいるわね」とお話を聞く。なかなか映画界で女性カメラマンというのは難しく、川崎徹のCM撮影で生計をたてていたことや、『愛のコリーダ』等のカメラマン伊藤英男が助手に採用してくれたことなど、短い時間だが面白く、そして芦澤さんの上品だが飾らない人柄も素敵で、もっと聞きたかった。

芦澤明子カメラマン(撮影:筆者)

 その後、一旦部屋に戻ろうと歩いていたら、ばったり濱口竜介監督に遭遇。思わず「監督、きっと大きな賞が取れますよ!」と声をかけ、一緒に写真を撮ってもらった。ほんと、パルムドールも狙えると思う。その後、芦澤さんの表彰式へ。役所広司ら日本の映画人からのビデオメッセージに加え、フランスの女優イレーヌ・ジャコブ、深田晃司、岡本多緒らが登壇、称賛の言葉を贈った。芦澤さん、本当におめでとうございます。

左から筆者、濱口竜介監督

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 その後、カールトンホテルでのアンジェニュー社主催のガラディナーの末席に、私も加えていただいた。素晴らしいお祝いの席のあと、始まったダンスタイムでバンドの歌手にクルクルと回されて、踊っていた私である。お酒で浮かれてしまった、なんて周囲には言っておいたが、体調がまだ戻ってなかったので少量のお酒でいい気分になってしまった。芦澤さんがお帰りになった後でよかった。