——お医者さんが判断してくれるわけではないのですね。

千種 最後は自分で決断するしかないんです。私はお医者さんからの説明を受けて、自分の体の中に原始卵胞が残ってる可能性は極めて低いと判断せざるをえませんでした。

——不妊治療をやめる、と。

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千種 毎日注射を打ってがんばる気持ちがなくなっちゃったんですよね……。でもすぐに諦められるわけもなくて、「一旦休みます」と先生に伝えました。不妊治療を再開する選択肢を一応残していたんですけど、結局そのままフェードアウトしました。

——不妊治療をやめて体調は変化があったのでしょうか。

千種 今も定期的に通院はしています。何もしないと無月経になってしまうのですが、女性ホルモンが足りないと骨粗しょう症など健康面でのリスクがあると説明を受けてホルモン補充をしてます。それで今でも毎月薬で生理を起こしています。

——「早発閉経」という名称からもう生理はないのかと思ってました。

千種 そう思う方は多くて、驚かれることもあります。生理痛もあって、2日目までは鎮痛剤を飲みます。PMS(月経前症候群)の不調もあって気分が落ち込みやすくなります。一度、空手で右手首を怪我して一時的にホルモン補充を止めなきゃいけないときがあったんですけど、その時期はわかりやすくホットフラッシュの症状が出ました。もちろん生理自体は不快なんですけど、今は健康や年相応の身体のコンディションを維持するために必要なものだと思うようにしてます。

「子どもを産めない自分のことをなかなか受け入れられなくて…」

——不妊治療を中止する、再開しないという決断はどうやってしていったのですか?

千種 やっぱり時間はかかりました。24歳で生理が来なくなったときはすぐに病院に行ったし、その後も先生の言うとおりに治療をしてきました。それなのにこういう結果になって、運命なのかなって受け入れるようにしたんですけど、もっと早く気づけば違ったかもしれないと後悔はずっとありますね。

 

——できることはやっていたのに、なす術がなくなってしまった。

千種 それまでの人生は受験も気象予報士の試験もお天気キャスターの仕事も、「大抵のことは努力すればどうにかなる」と思ってたんです。でも早発閉経になって、頑張ってもどうしようもない壁に直面して、思い描いてた人生設計が崩れていきました。

 子どもがいなくても楽しく生きてる人や夫婦が世の中にいることは知ってたけど、自分がその道を選ばざるを得なくなることは全く想像してなかったんです。不妊治療をやめてからも、子どもを産めない自分のことをなかなか受け入れられなくて、恋愛や結婚ももう無理なのかなと思う時期が続きました。

次の記事に続く 「男性はみんな子どもがほしいと思っていた」子どもを望まない相手を探したがマッチングアプリでは撃沈…千種ゆり子(38)の思い込みを打ち破った「後に夫になる男性」の“意外な一言”

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