多くの医師がお手上げ状態

 多くの患者がいるにもかかわらず、患者が適切な診断にたどり着くまでに、BMSで平均約2年、特発性歯痛・顔面痛にいたっては平均約4年もの歳月を要するという。診断の遅れが生じる背景には、この病気に対する認知の問題がある。

歯から顔に広がることも

「大きな問題は、多くの歯科医がこの病態を知らないこと。診断名や治療法が確立されたのはごく最近のことです。そのため、現在30代以上の歯科医師の多くは、学生時代にこの病気を習っていません。見た目やレントゲンに異常な所見がなければ診断ができない。痛みに苦しむ患者から懇願される形で歯や神経を抜いても痛みが改善せず『お手上げ』状態になるのです」

疾患として正式に認定されたのは近年だ。

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「2017年に痛み研究の総本山といえる『国際疼痛学会』が口腔顔面痛をはじめとした非器質的な痛みの存在を公認し、組織の損傷がなくても脳の機能変調で痛みが生じると発表、21年には『痛覚変調性疼痛』という日本語訳がつきました。特発性口腔顔面痛も医者が使う疾病分類に掲載され、国際的に“実在する病気”として正式に位置づけられました。痛みに苦しむ患者さんを救うための土壌がようやく整いつつあります」

 この続きでは、特発性口腔顔面痛の症状チェックリスト、閉経後の女性に発症者が多い理由、治療法などを詳報している。記事の全文は現在配信中の「週刊文春 電子版」および7月9日(木)発売の「週刊文春」で読むことができる。

この記事の詳細は「週刊文春電子版」でお読みいただけます
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