AI全盛時代だが、気後れしてはいけない。むしろ若者に負けず、中高年や高齢者こそAIを人生の“相棒”として徹底活用すべきなのだ――。AIとどう付き合うべきか、新時代の心構えをベストセラー連発の精神科医が提言。
「AIというものは、車と同じぐらい革命的な発明だと私は思います。10キロ離れたショッピングモールに歩いて買い物に行こうと思う人はいないでしょう? 今後、AIがあるのに自分の頭ですべて考えようという人は、車があるのに歩いて買い物に行くのと同じぐらい変わり者と思われるかもしれません。『ドラえもん』のような頼もしい相棒となる日もそう遠くないはずです」
そう語るのは、精神科医の和田秀樹氏(66)だ。高齢者医療に30年以上たずさわり、累計1000万部のベストセラー作家として活躍する和田氏が唱えるのは、ずばり「高齢者こそAIを使え」という心構えである。一体どういうことか。
見渡せばChatGPTやGemini、音声アシスタントのSiri、お掃除ロボット――次々とAI製品が普及している。とりわけ、今もっとも熱心にAIを使っているのは、現役のビジネスパーソンだ。
「会議の議事録作成からメールの文章作成、海外資料の翻訳など“効率化の道具”として欠かせません」
AIはビジネスの道具、という考え方が急速に浸透している。当の開発者からも、こんな発言があった。
〈AIによって仕事が奪われるのではない。AIを使いこなす誰かによって仕事が奪われるのだ。そうならないためには、私たち誰もがAIを使いこなせるようにならないといけない〉(NVIDIAのジェンスン・フアンCEO、今年4月、米スタンフォード大学にて)
