事件とカレーと聞けば、多くの人が和歌山毒物カレー事件を思い浮かべるだろう。だが、事故物件サイト管理人として知られる大島てる氏が新刊『大島てるの怪談部屋 ヒトコワ事故物件』(彩図社)で紹介する死体遺棄事件は、それに引けを取らない衝撃をはらんでいる。

写真はイメージ ©getty

 遺体を業務用冷凍庫に2年間保管し、その後バラバラに解体してカレーで煮込んだうえで川に遺棄するという、常軌を逸した隠蔽工作の全貌が明らかになった。

石川から東京、新潟、長野、埼玉へ——全国を転々とした遺体

 事件の発端は平成21(2009)年5月、石川県小松市のアパートにさかのぼる。東京都内で飲食店を経営していた男性が、多額の借金をめぐるトラブルから3人の男に睡眠薬入りの酒を飲まされ、刺殺された。

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 犯人たちはすぐに遺体を処分するのではなく、東京都台東区の小さなビル1階にある倉庫の業務用冷凍庫に遺体を入れ、およそ2年にわたって冷凍保管し続けた。腐敗も臭いも防げる冷凍庫という選択は、発覚を先延ばしにする点では一定の効果を発揮した。

 しかし遺体そのものが存在する以上、いつか発見されるリスクは消えない。そう判断した犯人たちは、平成23(2011)年7月中旬、遺体を新潟県南魚沼郡湯沢町のリゾートマンションへ移送。そこで遺体をバラバラに解体し、さらに長野県北安曇郡白馬村の貸別荘へと移動した。

 そこでは切断した遺体をバーベキューコンロで焼き、カレーで煮込むなど、もはや人間のやることじゃないとしか言いようのない方法で処理した末に、埼玉県八潮市内の川へ遺棄したという。石川→東京→新潟→長野→埼玉と、遺体は文字通り全国を転々とさせられたのだ。

 大島氏は書籍の中でこうした手口の背景についても触れている。遺体が見つからなければ立証は格段に難しくなり、行方不明者として処理されれば警察も容易には動けない——そんな計算が犯人たちの行動を駆り立てたとみられる。それでも、これほど執拗かつ残酷な隠蔽工作が実際に行われたという事実は、読む者に強烈な印象を残す。

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【下記リンク】「遺体をバラバラにしてコンロで焼いた」だけじゃない…“遺体を消せば捕まらない”と考えた男たちの【残酷すぎる証拠隠滅】へ続く

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