金銭トラブルから男性を刺殺した犯人グループ。業務用冷凍庫に2年間も遺体を隠した彼らが、発覚を恐れて企てた常軌を逸する隠蔽工作とは。バラバラに切断し、カレーで煮込んだだけじゃなく⋯⋯。事故物件サイト管理人の大島てる氏の新刊『大島てるの怪談部屋 ヒトコワ事故物件』(彩図社)より一部抜粋してお届けする。(全2回の1回目/続きを読む)
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石川→東京→新潟と全国を転々とさせられた遺体
事件とカレーが関係すると言ったら、皆さんはどんな事件を思い浮かべますか?
おそらくほとんどの人が、平成10(1998)年に和歌山県で起きた和歌山毒物カレー事件を思い浮かべるのではないでしょうか。あちらも非常にインパクトの強い事件ですが、事件とカレーの組み合わせで私が真っ先に思い浮かべるのは、今回紹介する死体遺棄事件です。
この遺体は全国各地を転々とします。
始まりは石川県小松市。平成21(2009)年5月にとあるアパートにおいて、男性が3人の男に睡眠薬入りの酒を飲まされ酔わされたのち、刺殺されます。男性は、東京都内で飲食店を経営していました。犯人たちは被害者の男性から多額の借金をしており、返済を迫られてトラブルになったと見られています。
ただ、これらのことがわかるのは、事件から数年後。殺されてからしばらくの間、被害者の男性は失踪したと思われていました。犯人たちが遺体を隠していたからです。隠し場所は、東京都台東区の小さなビルの1階の倉庫。そこにあった業務用の冷凍庫に遺体を入れ、冷凍していたのです。
冷凍なら遺体は腐敗することがなく臭いが出ませんから、冷凍庫を開ける人がいなければ、見つかることはありません。結局、平成21(2009)年5月下旬から2年ほどの間、遺体は誰にも見つかることなく、その冷凍庫に入れられていたようです。
とはいえ、遺体そのものが存在している限り、誰かに見つかる可能性はあります。そこで犯人たちは、遺体の隠蔽に乗り出します。手口は、常軌を逸していました。
