一度メスを入れると元には戻らない安易な美容整形の罠。しかし、現役の形成外科医が日常で「絶対にやめろ」と警鐘を鳴らす行為はそれだけではない。傷口に対する勘違いや、海外旅行中の「可愛いから触っちゃおう」という動物との接触に潜む、命に関わる致命的なリスクとは?
知っておくべき正しいケアと回避すべき危険を、新刊『#3大やめとけ 21人の医師が教える 寿命を縮める「ヤバい」生活習慣』(高橋書店)より一部抜粋してお届けする。(全2回の2回目/最初から読む)
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傷を乾かしていませんか?
傷は乾かした方が良いと思っていませんか? 実は傷を治すには「湿潤療法」といって、適度にうるおいを保つ方が、傷が早くきれいに治ります。
植物や動物が生きるために水分が必要なように、私たちの細胞も水分がないと死んでしまいます。そのため、傷が乾いて「かさぶた」ができると、治るまでに時間が長くかかります。
適度にうるおいを保つには、傷を洗浄した後に、軟膏を塗布し、絆創膏やガーゼを貼付します。直接ガーゼを貼付すると、傷が乾いてくっつくため、形成外科では軟膏を処方し、かさぶたを作らないように傷を治します。ただし、処置が面倒という方にはかさぶたをそのままにする場合もあります。
ちなみに、キズパワーパッドのようなハイドロコロイド絆創膏を覆材に使用する方法もありますが、汚い傷に貼りっぱなしだったり、傷から浸み出す水分で過剰に水浸しになったりする状態は、感染の原因や創傷治癒の妨げになるので、使用する場合は注意が必要です。
出血が止まらない、パックリ開いているような深い傷、傷がなかなか治らない、赤く腫れて強い痛みがある場合は早めに医療機関を受診してください。

