イチゴ農園の猫たちの日常を発信し、多くの猫好きに愛されてきたXアカウント「キジトラ・コタローのウキウキDAYS!!」。しかし、2025年8月、その更新は突如途絶えた。
それから8カ月後に投稿された「悲しいお知らせ」。そこには、かつて農園を救った看板猫・コタローくんとの突然の別れがつづられていた。
農園を救った一匹の保護猫
愛媛・松山市にあるイチゴ農園「まつもとファーム」。
かつてこの農園では、イタチやネズミによる害獣被害が相次ぎ、経営者の松本さんを悩ませていた。
そんな状況を一変させたのは一匹の保護猫・コタローくんだ。
コタローくんを迎え入れてからは、驚くことに害獣被害がゼロになった。
さらに“天性の人懐っこさ”でイチゴ狩りに来たお客さんの注目を集め、農園の看板猫としても大人気に。
その活躍ぶりは、Xアカウント「キジトラ・コタローのウキウキDAYS!!」で日々発信され、多くの猫好きの心をいやしていた。
しかし、「 家族に重大な事案が発生したため、一時的に投稿を止めたいと思います」といった 2025年8月8日の投稿を最後に、アカウントの更新は途絶えた。
あまりにも突然すぎる別れ…
Xに再び動きがあったのは、8カ月後の2026年4月のこと。タイトルは「悲しいお知らせ」。
【悲しいお知らせ】
2025年8月6日
コタローが虹の橋を渡りました。外傷はなく、怪我や事故によるものではありません。
獣医さんによると、推測になると前置きされ「年齢的にまだ若いので、元々心臓に何かあったのではないか」と言う事でした。
あまりにも突然のお別れに、自分自身現実を受け入れる事ができず、ご報告が大変遅くなりました事、この場にて深くお詫び申し上げます。
普段、1200平方メートルもの農園を一人で切り盛りしている松本さん。
当時は作業の合間にふとコタローくんのことを思い出し、気持ちが沈む日々が続いていたという。
「一人きりの時間がずっと続いていたので、余計にしんどかったです」
そんな松本さんに転機が訪れたのは、別れから約1カ月後。突然かかってきた一本の電話だった。
「おまえ、猫飼わんか」
電話の主はイチゴ作りの師匠。以前からペットロスに苦しむ松本さんの様子を気にかけてくれていたという。
【ご報告】
『師匠と猫と農民』
農民にはイチゴ作りの師匠がいます。
その師匠、農民のあまりの落ち込みぶりを心配して、ことあるごとに気にかけてくれていました。そんな中、1カ月後の9月上旬、その師匠から一本の電話。
「うちの納屋で野良猫が子供を産んどった!!」
深い悲しみに暮れる中での、思いがけない連絡。
「正直、もう猫は飼いたくない…」そんな思いを抱えつつ、師匠の元へ向かった松本さんを出迎えてくれたのは、一匹のキジシロの子猫だった。


