「この人、誰?」という声も…

 そんな具合に楽しんでいる『ラストノート』だが、寺西にとって本作は、地上波連続ドラマ初主演にして、内田有紀というトップ女優の相手役を務める大仕事でもある。寺西個人はもちろん、グループのさらなる飛躍を占ううえでも重要な一作になりそうだ。

 だが、ドラマの感想を眺めていると、本作で初めて寺西を知った視聴者も少なくなかった。「この人、誰?」という声に、僭越ながら答えるべく、彼が一躍脚光を浴びたオーディション番組での姿をもとに、注目される理由を紐解いてみよう。

内田の民放連ドラ主演は30年ぶり(『ラストノート』(フジテレビ系)公式Xより)

オーディション番組「タイプロ」で“バズった”

 寺西が事務所に入所したのは2008年。菊池風磨(timelesz)や中島健人、田中樹(SixTONES)らと同期にあたる。しかし、彼のキャリアは、事務所の歴史のなかでも極めて異色だ。長らく特定のグループには入らず、“無所属”のまま活動を続け、30歳を過ぎてからグループのメンバーとしてデビューを果たしたのだ。

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 なぜそんなことが起きたのか? その背景には、2024年3月31日、アイドルグループ・Sexy Zoneがおよそ12年の歴史に幕を下ろした出来事がある。メンバーの佐藤勝利、菊池風磨、松島聡はグループ名を「timelesz」へと改めると同時に、新メンバーを募集するオーディション『timelesz project』(通称・タイプロ)を始動。その模様はNetflixで配信され、社会現象となった。

 そんなタイプロメンバーのなかでも、寺西は最も“バズった”存在と言えるだろう。

 STARTO社の俳優部に所属し、長らく舞台を中心に活動してきた寺西。事務所ファンの間でこそ歌良し・ダンス良し・芝居良しの実力派として知られていたものの、一般層の認知度はそれほど高くなかった。しかし、オーディションが進むにつれ人気が急上昇したのである。

インスタグラムのフォロワー数は139万人を超えている(寺西拓人のインスタグラムより)

「国民の元カレ」という異名も

 さらには、一視聴者によるXの“虚妄”ポストが大流行。「なぜか寺西と付き合っていたような記憶がある……」という投稿が相次ぎ、いつしか寺西は“国民の元カレ”と呼ばれるようになった。いまや個人Instagramのフォロワー数は約139万人。

寺西拓人のインスタグラムより

 新メンバーとして加入が決まった2025年2月以降はメディア露出も急増し、当時はファッション誌から少女漫画雑誌に至るまで、多くの女性誌がこぞって寺西を特集していた。