今大会で活躍した各国のエースストライカー

――今大会は、エースストライカーが活躍しました。

 得点王のキリアン・エムバぺは、他の選手と次元が違いました。オフザボールの時からボールをもらうタイミングを計算し、彼にしかないスピードで動くので、普通のDFの選手じゃ対応できない。シュートもうまいし、その精度がさらに磨かれると、もっととんでもない選手になります。

 あと、モロッコのソフィアン・ラヒミも体をうまく使いながらキープできるし、自分でもいけるタイプで良い選手でした。

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 今大会、活躍したアーリング・ハーランド、ジェード・べリンガム、ハリー・ケイン、ウスマン・デンべレらは、昔のようなザ・ストライカーというよりも起点になり、オフザボールの動きがうまく、守備も貢献するなど、オールラウンドに何でもできるタイプ。こういうFWが今の世界のトレンドになっていますね。

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日本代表には細かい力がすべて足りない

――W杯で他国の試合を見た今、日本代表の力をどう捉えていますか。

 これまでの代表よりはレベルが高かったし、完成度が高かった。大会前は楽しみだったけど、見事に打ち砕かれた感じでした。ベスト4の試合を見ていると、日本はパススピード、コントロールの技術、1対1で抜く力、守る力、こうした細かい力がすべて足りない。

 世界は個の技術やフィジカルのレベルが高い上にハイプレッシャーのなかでもミスせずにプレーできる。日本は世界との個の差を認識しつつ、グループで打開しようとしてきたけど、今回のW杯でその限界が来たなという感じです。

――ブラジル戦では、グループで戦う日本の限界が見えた感がありました。

 後半、ブラジルが戦術を変えて、サイドからクロスをドンドン入れてセカンドボールを拾って押し込んできました。

 その劣勢下で町野(修斗)が出て来た時、「えっ?」と思ったけど、ただクリアして守っての状況では、三笘(薫)のようにひとりで突破できる選手じゃない限り、誰が出ても変わらなかったと思います。

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 カーボベルデは、アルゼンチン相手に守って、凌いでいたけど、そこで繋いだら危ないんじゃないかというところでも繋いで、自分たちの時間を作り、得点に繋げた。日本はそれが出来なかった。それは個の力、質がまだ足りないからで、そこを上げていかないと世界の強豪国とは戦えないでしょう。