「私は奴隷かなと(笑)」子育てで大変だったこと

――えぬくんならではのこだわりがいろいろあるそうですが、対処が大変な謎のリクエストって何かありますか?

麻希 6歳くらいまでほとんど言葉を発しなかったんですけど、その中でも当時気に入っていた言葉が「カンカン」で。踏切のカンカンという意味と、もうひとつが「乾杯」って意味で使ってたんですけど、食事ごとに40回くらい乾杯を強制されましたね(笑)。

 あとこれは今でもですけど、とにかく何回もご飯のおかわりをするんです。

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――白米が好き?

麻希 それもあります。米1合は食べるので。ただ、ちょっと減っただけでも無言&ノールックで茶碗を突き出して(おかわり)ってやってくるのはほんと理不尽だし、私は奴隷かなと(笑)。

指しゃぶりの時期も長かった(公式Instagramより)

――膝をついて床にこぼしたご飯を拭いたりするときも、けっこう心にくるものですよね。

麻希 それでいうと、排泄がうまく処理できない時期が長かったので、そのときは本当につらかったですね。私は「暗黒時代」って呼んでるんですけど。

――心をえぐられますよね。

麻希 息子はトイレに行く理由を理解できなかったので、おむつをしていないとその場でしちゃうんですよね。

 その状態からトイレ行かせるまではすっごい長い道のりだったし。もういろんな試行錯誤をしてましたね。

「本人の状態が一番大事」「やっぱり焦っちゃいけない」

――どんな試行錯誤をして乗り越えていったのでしょうか。

麻希 2歳ぐらいからずっとトイレトレーニングはしていて。とりあえず座ってもらうためにいろんなご褒美を準備したりYouTube見させたり、もうほんとにいろんなことをやってたんです。

 でも、今思えばやっぱり本人の状態が重要だったなと思って。本人が教えられてできる状態じゃなかったのに、こっちが一方的にいろんなことを頑張ってたんで空回りしていて、それが何年もあったのかなと思います。

交流イベントも定期的に開催(公式Instagramより)

――本人の状態が大切だったと。

麻希 小学生になって本人もやっと「トイレしたい」という気持ちと「トイレ」という場所がつながったみたいで、それでやっと今飲み込めるようになってきた感じで。

 それで痛感したのは、「こうして欲しい」と周りがどれだけ頑張っても本人の状態が一番大事だから、やっぱり焦っちゃいけないなということです。

 でも、暗黒期は「いつかできるから」っていう言葉を全然信用できなくて、それを人から言われるのがめっちゃ嫌だったんですよね。

――待つのはしんどいですよね。

麻希 「“いつか”って無責任やろ!」って思ってたけど、ほんまにそのいつかは来るんだって。でもそれは、いつかは分からない。息子の困りごと全般に言えることかなと思います。