元夫との離婚は「迷いました。けど…」
――しんどいとき、元夫に相談することはあるんですか。
麻希 ないですね。
――どうしてもこの日は子どもを見ててほしい、みたいな相談もないですか?
麻希 ないですね。まず元夫ひとりで息子を見られないので、頼る先の選択肢にはないです。見ててほしいときには両親ですね。
――えぬくんが8歳の時に離婚をされたそうですが、お子さんを一人で育てていくというのは、勇気がいったのでは。
麻希 迷いました。子どもが男の子なんで、これから出てくる息子の悩みに対しては、パパっていう存在がすごく大きいよなとか。
あと、小4になって息子の力が強くなってきて、私では対応できないことも増えてきたので、あんな人でもいてくれたらよかったのにと、思わなくはないです。当然、金銭面でも一馬力より二馬力のほうが楽ですし。
――それでも、一緒にいることのストレスのほうが上回ったというか。
麻希 息子との暮らしの中でどっちが幸せなんだろうって、何度も考えましたね。
息子は私の鏡だと思っていて、私が明るくいたほうが息子も明るくいられるんです。だから、私がイライラしちゃうと息子にも伝播してしまうので、イライラのもとをなくしたほうがいいなと思って、離婚しました。
人に期待してそれを裏切られることが「一番しんどい」
――シングルになった今は快適ですか。
麻希 2人の生活が楽しすぎて、めっちゃ快適でヤバいです。そりゃ離婚率上がるよな、と(笑)。
やっぱり何が一番しんどかったって、人に期待して、それを裏切られることなんですよね。だから、はじめから期待する人もいない、頼る人もいない完全ワンオペで振り切ってるほうがよっぽど精神衛生上いいんです。
その点では、パパに感謝している部分もあって。
――そうなんですね。
麻希 えぬが生まれたときから全部私一人で子育てをやってたんですけど、障害がわかってからも全部一人でやってこられたんですね。それが、「もう私、誰に頼らなくても一人で子どもを育てながら生きていける」っていう大きな自信になってるんです。
だから元夫には、「私の軸を作ってくれて、強くしてくれてありがとう」って感じです(笑)。
――元夫は、全然家にいなかったんですか。
麻希 そうです。連日朝帰りしてくる感じだったので、子育ての戦力にはならなかったですね。
「障害児がいる家庭の離婚率は高い」みたいに言ってくる人もいますけど、正直私たちの場合は全然息子のせいじゃないし、息子に障害がなくても同じ結果になっていたと思ってて。だからそこは、うちの場合は一緒にしてほしくないというのは、はっきり言いたいですね。(つづく)

