自閉スペクトラム症と知的障害を持つ長男「えぬくん」との日々をYouTube「えぬくんちゃんねる」で発信してきた麻希さん。「やけくそポジティブ」という飾らない発信が人気を集め、チャンネル登録者数は17万人を超える。
YouTubeチャンネル開設後には離婚も経験した。そして今年5月にはえぬくんがチャンネルを卒業し、新たな道を切り拓こうとしている麻希さんに、発信をはじめた経緯や、障害児育児をめぐる世間の声などについて話を聞いた。(全5回の4回目/つづきを読む)
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YouTubeチャンネルを始めた経緯
――YouTubeチャンネル登録者数10万人を超えると届く「銀の盾」って、急に送られてくるんですか。
麻希さん(以降、麻希) そうですね。一応、申請してから数日くらいで届いたかな。
――どこかに飾ってあるんですか。
麻希 今はなんか隠れてますね(笑)。
――5年前、「えぬくんちゃんねる」を立ち上げたきっかけは?
麻希 息子の障害が分かったときに、情報収集がしたい、誰かとつながりたいという気持ちでInstagramをはじめて。
はじめは顔出しもせず小さくスタートしたんですけど、意外と見てくれる方が多かったので、Instagramのフォロワーが1万人を達成したらYouTubeをはじめようという感じで開始しました。
――当時から、障害児育児についてYouTubeで発信されている方はいましたか。
麻希 いくつかチャンネルはあったんですけど多くはなくて。で、わりと当時は真面目というか、シリアスなものが多くて暗いイメージだったんですね。
でも、障害児育児ってそんなに暗くないのになと思って、ふだんの私たちを見てほしいという、軽い気持ちでスタートしたんです。
だからほんまに、障害を理解してほしいとか、世に何かメッセージを届けたいみたいな、きれいな理由は全然なかったんですよ。
明るく楽しい日常を届けたかった
――「えぬくんちゃんねる」はテロップとか効果音の入れ方がエンタメですよね。
麻希 私と息子だったらもっとおもしろく、明るくやれるなって思ったし、やっぱり楽しんで見てもらいたいということで、エンタメ要素が多かったんですよね。
それも毎日のように撮ってるわけじゃなくて、私はわりと生活と撮影を分けるタイプでして。
――どういうタイミングで撮影されているのか気になってました。
麻希 息子の機嫌がいいときとか、誕生日会といった特別なときにだけカメラを回すようにしていて。
ずっとカメラがある生活もどうかなという思いもありましたし、えぬの機嫌がいいときを撮影して、楽しい姿を届けたいというポリシーはありましたね。

