障害についての情報が増えたからこその「厳しさ」
――「世間の目が厳しくなっている」とはどういうことでしょうか。
麻希 発達障害への理解が進みだした頃は、「親のしつけのせいじゃなくその子のもともとの特性だから理解し合おうね」という感じだったけど、情報が増えて知識が深まりつつある今は、「ちゃんと療育をさせていない親が悪い」みたいになりがちで、当事者としては、1周回ってめっちゃ厳しなってない? と。
――たとえばえぬくんが何かできなかったとしたら、それは親である麻希さんの努力が足りない、みたいになるわけですか。
麻希 ただ私の場合、ご飯もしつけも適当だし、あえてそれをそのまま見てもらおうと思ってYouTubeをやっていたんですよね。
今となってはそういった発信が、“障害児の親”としての印象にも影響を与えてしまったのかなと感じたりもします。
――子育て系YouTuberの中でも、「障害児育児」についてはより厳しい意見が届くということでしょうか。
麻希 言われる言葉の厳しさは、障害児界隈だからこその強さがあるなと思いましたね。
普通の親だったら「いろんな育て方があっていいよね」で終わることが、障害児の親に対しては、「こうあらねばならない」みたいな、それぞれの正解を押し付けてくるというか。
――障害がある子を育てているからこそ、親はよりきちんとした子育てをすべき、というような?
麻希 そうですね。ふざけてないで真剣に真面目に取り組むべきだろう、みたいなことですよね。
でも、障害児育児だって千差万別で正解はないですし、障害があろうとなかろうと、たいていの親はみんな一生懸命子育てしてると思うんで、そこを区別するのは違うんじゃないかと。
ここ1、2年はYouTubeのあれこれで鬱気味だったんですけど、今は周りのことは気にせず自分の人生を楽しもうと、やっとそういう気持ちになれまして。
