えぬくんの「卒業」を決めた理由
――5月には、YouTubeでえぬくんとの日常を発信するのをやめると宣言されました。いつ頃からえぬくんの卒業を考えていたのでしょうか。
麻希 1年くらい前から考えていて。ネット社会に対しての嫌悪感はありましたが、やっぱり一番大きいのは息子の成長、年齢ですね。
私たちはずっとありのままを発信してきたんですけど、大きくなるにつれて本当に困ってることほど言えなくなってきたんですよね。
――プライベートな部分はどんどん増えていきますよね。
麻希 息子の年齢だったり性別だったり、センシティブな悩みのほうが今自分たちの課題になっているのに、それは言えない。だから取りつくろって撮影してみたいなことが増えていました。
そうすると、自分のやってることに意味があるんだろうかと思えてきてしまって。ありのままの自分たちを見てもらうことで共感してもらったり、「これでもいいんだよね」みたいに安心してもらうことに意味を感じていたので、そこで葛藤したのも卒業の要因でしたね。
障害児の親の一人として、もっと発信していきたい
――今後は麻希さんオンリーで発信を続けていくのでしょうか。
麻希 これまでのような息子に密着みたいなのは多分もう撮らないとは思うんですけど、障害児の親の一人としてもっと発信していきたいこともあるので、続けていきたいなと思っています。
――YouTubeで収益化できたことで、経済力というか、自立のはずみになったところはありますか。
麻希 それはもちろんですね。やっぱり自分自身で稼げないと離婚できてなかっただろうから、YouTuberになって経済力をつけられたから決断できたことだなと。
ただ、YouTubeをやってなかったとしても、将来に備えて働かないと障害児育児はできないことがよくわかったので、自分の経済力は必須でしたね。
――ちなみに、銀の盾は開封式もやってないんですか?
麻希 インスタでは報告したんですけど、動画にはしてないですね。初めはうれしかったんですけど……まあでも、ほんまに誇らしいことですよね。YouTubeをはじめてから今までの5年間、全然後悔はないです。
そう思うと銀の盾の扱いが雑だったので、これからはもうちょっと大事にしたいかもしれない(笑)。(つづく)

