――いきなり人気のテレビ番組シリーズへ出演することになったんですね。
長谷川 オーディションに受かった時は、私は可愛くてイケてるから受かったんだ! ぐらいに思ってたんですけど、実際に芸能界に入ってみると、全然そういう理由で受かったわけじゃないことがわかりました(笑)。私は空手キャラとか、声張って頑張る、みたいな……。今思うと、“自分がその現場で何を必要とされているか”を読み取る能力は、この頃身についたかもしれません。
掲示板の悪口も積極的に見に行って…
――「やりたくないこと」は、なかったのでしょうか。
長谷川 自分がやりたいと思っていることと、人から求められていることは違うことがあるという、シンプルな事実には気がついていました。そのうえで、必要とされていることにきちんと応えると、褒められる。そのわかりやすさは、ある意味で心地がいいものでもありました。
何よりも単純に楽しかったので、『天てれ』の時は辛いことは何もなかったですね。「2ちゃんねる」に書かれる悪口でさえも積極的に見に行って、楽しんでいたぐらい。
――メンタルが強いですね……。
長谷川 SNS時代になり、Xなどで見たくないのに目に入ってきてしまう今のほうが大変だと思います。私は当時いろいろ言われても、自分から見に行かなければ目に入ってくることはありませんでしたし、心のどこかで「誰からもなにも言われないよよりはいいかな」くらいには思えていたので……。
ただ、目に見えない後遺症が出たのが、『天てれ』を中2で卒業した後、高校に入ってからでした。
――後遺症とは。
長谷川 『天てれ』は初のオーディションに合格して、しかもNHK。全国的に顔と名前が出るところから始まって、そのまま3年間レギュラーだったので、わからなかったんですよね、オーディションに落ちるということが。
