NHK教育『天才てれびくんMAX』で活躍したものの、その後芸能界でなかなか芽が出ない時期に、レシピに救われたという元子役の料理家・長谷川あかりさん(30)。7月30日には初のエッセイ集『タコ セロリ アボカド』(文藝春秋)を上梓した。

 身体に優しく、斬新に見えてちゃんと美味しいレシピの数々がファンを確実に増やしているが、自身が目指すのは、「味」でも「時短」でもない。レシピが「こうあるべき」という存在であってはならないという長谷川さんの“哲学”とは。(全4回の第4回/最初から読む

長谷川あかりさん ©平松市聖/文藝春秋

マンダラチャートに書いたこと

――料理研究家になるにあたり、夫からのアドバイスでマンダラチャート(※)を作ったとか。どんなことを書いたんですか?(※目標達成のためのフレームワーク)

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長谷川あかりさん(以下、長谷川) 料理研究家としては、「35歳までにレシピ本を出す」。くだらないところで言うと、ビジュアルのことも書きましたね。

――ビジュアル?

長谷川 自分のビジュアルです。決してふざけてるわけではなくて、発信する場合、「料理」と「人」が違和感なくリンクしていないと、メッセージが正しく共有されません。

 例えば私が、フレンチのおもてなし料理をやる人だったら、エレガントな雰囲気がいいかもしれない。でも私がやりたいレシピと私らしいビジュアルって、どちらかというとナチュラル寄り。自分らしくする、かつ自分がなりたい姿と人から求められる像を一致させておくのは大事だなと思うんです。

 あとは「センス」「人間的魅力」「オリジナリティーの確立」とか書きました。

――それぞれの課題に対して、どうやって進めていくんですか。

長谷川 もはや、書くことに意味があるんです。一回書くことで、普段は忘れていても、無意識のうちになんとなく頭にあるというか。今見返してみると、できてる、できてる、できてるって感じにはなっているので、言霊はあると思いますね。