下ネタは「グロい」か「おもしろいか」の二択

――ニッキューナナの下ネタは、こっちゃん選手さんが始めた物語だったのですね。

こっちゃん選手 最初はそうですね。峯君は今でもそれを免罪符にしてますけど。「だってあのとき言ったもんね?」みたいな。でも間違いではないですね。

――男女コンビで下ネタをやっても変な生々しさがないのは、たぶんそういうことなんだなと思いました。下ネタに対するコンビ間の熱量が一緒だから。

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©︎石川啓次/文藝春秋

こっちゃん選手 そうですね。倫理感という点では峯より私のほうがなくて。どちらかというと峯が調整してくれています。

――どういう調整方法なんですか?

こっちゃん選手 下ネタってグロいかおもしろいかの二択じゃないですか。下ネタを聞いて吐きそうになったらやめるし、吐き気よりオモシロが勝ったら出すようにしています。例えばですけど、本当は「アナル」って言ったほうがおもしろいけど、でもみんな的に「ケツの穴」って言ったほうが伝わるってなったときに、それでも私は「アナル」って言いたいからアナルを採用するんです。本当に感覚的な話なんですけど。

――こっちゃん選手がオエッてなったらそのネタはボツになる。

こっちゃん選手 私が「吐き気よりおもしろさが勝った!」と思ったら全然出します。私は生産者なんで。生産者側としては一応そういった経緯で出してるっていう感じですね。

下ネタを発信すると、下ネタで返ってくる

――生産者(笑)。実際に批判や非難を受けることは?

こっちゃん選手 どうだろう……来てんのかな。「おもしろくない」って言う人は全然いると思います。ただ、全てのお笑いのネタに関してそういう意見はあると思うから、私的にそんなに気にする対象ではないのかもしれません。それよりも下ネタを発信すると、下ネタで返ってくることが多いんですよ。

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――どういうことですか?

こっちゃん選手 私がニュース番組のキャスターに扮して、「ここが性行為の現場です」「夜9時頃に喘ぎ声が聞こえてきて、こちらで性行為をした模様です」って言うショート動画を上げたときに、「これ、まだ誰が性行為したか分かってないんだよね」みたいなコメントがくる。ネタで「ちんこ」って言ったら、ファンから「ちんこ」って返ってくるんですよ。思いやりと一緒だなって。「ありがとう」って言ったら「ありがとう」で返ってくるみたいな。

――下ネタのこだまが。

こっちゃん選手 そうそう。やまびこ下ネタですね。