男女コンビは“男と女のケンカ”がすごい

――男性芸人、特に先輩の方々は女性の下ネタを喜びますよね。自分たちが奪われた武器を若手の女子がぶん回してる感じというか。

こっちゃん選手 ある程度の地位を確立すると難しいのかもしれないですよね。いろいろ考えちゃうんでしょうね。別に必ずしもこの言葉で言わなくてもいいしという、選択肢が増えていくから。

――男女コンビの難しさを感じることはありますか? 付き合ってるんじゃないかっていまだに言われたり。

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©︎石川啓次/文藝春秋

こっちゃん選手 全然あります。でももう気にしてないですね。女の子と男の子がいたら一番最初に浮かぶことってそれでしょうし。もうそれはデフォルトなんだなと思って過ごしてます。男女コンビでネタをやること自体は全然難しくないんですけど、それよりも“男と女のケンカ”がすごい。

――ネタづくりではなく?

こっちゃん選手 私たちはありがたいことにおもしろいと思うことが一緒なので、ネタで揉めることはほとんどなくて、ほぼネタ以外でのケンカですね。私がめっちゃダイエットしてたときに、峯がテーブルにだるそうに肘ついて「うーん」みたいな相槌をしてきたんですよ。それに私がイラッとして、「肘!」みたいな。

男と女の感覚のズレは「ネタに使えるかも」

――男女だからこそ遠慮しないで言ってしまうのかも。

こっちゃん選手 結構バチバチにケンカすることも多いです。全然寝ればリセットなんですけど、お互い。男と女のケンカって、違いがおもしろいんですよね。男の感覚と女の感覚の違い。そういうズレを「これネタに使えるかもな」と思ったり。

©︎石川啓次/文藝春秋

――例えばどんな?

こっちゃん選手 男性のお笑いって、割とロジカルじゃないですか。私はそれが嫌なんですよ。お笑いを1個1個解剖したり、「このボケがあったからここのツッコミ効いてくんねん」みたいなのが。男の人はどちらかというと、段階的に積み重ねていく笑いが好き。でも女性のお笑いって本当にびっくり箱みたいな、何が出てくるか分かんない感じだと思うんですよ。私的にはそれがすごくおもしろくて。だから女性のびっくり箱に、男性のロジカルな部分が加わったら、めっちゃおもしろいネタになる。それがあるから男女コンビでのネタ作りって意外に楽しいのかなって思います。