チュウ 近年、結構色々な作品をテレビ映画として制作するようになってきているんですけれども、この作品は公視が新しい世代の監督を発掘しようということで作ったものの1つです。私は元々このテレビ局と一緒に仕事をしたことがあって、放送局にしてみれば私を育てていこうという意図があったと思います。なので、この映画に関しては脚本段階から資金を得ることができました。
表現に制限はなかった
リム この映画は台湾では、テレビで放送されて、劇場公開はされてないですよね。
チュウ はい。台湾ではテレビ放送されたほか、無料で配信されています。劇場での公開はなく、映画祭で限定的な上映がありました。
リム テレビが主導した映画ということで、制作時には何か制限がありましたか?
チュウ 公視では題材に関しては特に制限というものはなく、比較的自由に作ることができました。ただ、あまり汚い言葉が出てくると、それを字幕に入れることはできないと言われました。まあでも時間帯によっては全く問題なく放送ができるということで、特に制限なく作ることができました。色々と自由にさせてもらえて、私は幸運でした。
リム キャスティングについて伺いたいです。主役の2人については監督のオファーでしょうか、制作の方針で決まったんですか?
チュウ この2人はですね、私の短編映画に出てもらったことがあるんです。なので、脚本を書く段階でこの2人のことを想定しながら書いていました。放送局は最初、この2人を使うことにあまり乗り気ではなかったんですが、私が説得をして彼らを起用するに至りました。
クライマックスのキスシーン
リム 映画の中で2人の目と目があったり、その感情をすごく細やかに表現されてると思います。クライマックスに2人がキスするというシーンがありますが、この撮影はいかがでしたか。
チュウ パオ役のホアン・グァンジーは、兄貴分のミジーを演じたシー・ミンシュアイをとても尊敬していて、2人は撮影の時にとてもいい関係だったんです。映画の中ではとても曖昧な感じで、距離のある雰囲気の2人ですが、現場ではとても親しげでした。あの場面ではミジーの方から、パオにキスをする形になってるんですけれども、シーは早く撮影を終わらせたいっていうような感じでしたね。けれど、パオ役のファンの方は、角度を変えてもうワンテイクやりませんかみたいな感じでした。結果、とても上手くいったと思います。


