つば九郎というのはもちろんアレだ、あの東京ヤクルトスワローズのマスコット。燕市とスワローズはどちらも“ツバメ”ということで交流事業を行っていて、つば九郎は「燕市PR隊鳥」も務めているのだとか。

 東京から新幹線に乗ってトンネルをいくつも抜けてやってきた町で、東京ヤクルトのつば九郎がお出迎え。なんだか不思議な気持ちになって、燕三条駅の改札を抜けることになる。

「ようこそ燕市へ」つば九郎のパネルと大きなナイフ&フォークがお出迎え
駅構内に弥彦神社をイメージした鳥居も

 改札のあるコンコースはまだ地上2階で、駅の外に出るにはもうひとつ階段を降りねばならない。2階部分にはコンビニや待合室、また在来線、JR弥彦線に向かう乗り換えルートもこのフロアだ。弥彦線方面には、彌彦神社をイメージしたのだろう、真っ赤な鳥居を潜って向かう設えになっている。

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「新三条駅にして欲しい」駅名でモメた

 そしてもうひとつ、燕三条駅の2階には三条市や燕市の特産品を展示しているコーナーもあった。言わずもがな、三条と燕はどちらも日本を代表する「金物の町」だ。江戸時代に町鍛冶として興ったのがはじまりで、戦後は洋食器などの生産で大きく成長したのだとか。高度経済成長期には工業団地も形成されて人口も大きく増え、いまや県下屈指の工業地帯だ。

 ところが、だ。同じ地場産業を抱える隣町という三条と燕、長年のライバル関係にあるという。江戸時代から三条は商人の町、燕は職人の町というように性質が異なっており、ときにライバル意識が過熱してしまうこともあったとか。そのひとつのエピソードとしてよく語られるのが、燕三条駅の駅名に関する一悶着だ。