1982年の秋に燕三条駅が開業した当時、すでに完成していた北陸自動車道の高架がすぐ脇を通っている以外は、田んぼが広がるばかりだった。この駅は、田んぼの中に新たに生まれたふたつの都市のターミナル、というわけだ。

 だから、駅周辺は開業以後に開発されたまったく新しい町である。区画整理された、よく整った大通り沿いを中心にビジネスホテルや飲食店などが建ち並ぶ。駅の北には弥彦線が通り、それを潜った先には三条燕インターチェンジだ。

駅前にはビジネスホテルがいくつかあった
駅前から歩いてすぐの風景。もともとは田園地帯だったという

 インターチェンジには国道289号が張り付き、その先の三条市側には国道8号が南北に走る。国道8号に沿って、おなじみのチェーン店の看板がズラリ。駅からほんの5~10分足らずという場所なのに、駅前よりもよほど国道沿いの方が栄えているような印象だ。

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 駅ではなく、国道を中心軸に市街地が形成されてゆく……。1980年代後半から1990年代にかけて新しく発展した地方の町は、どこもこんな感じなのだ。駅にやってくるのは新幹線に乗るときくらい。日常的な移動はほとんどがクルマだから、東京など大都市圏のように駅やその周辺が人が集まるポイントになることはないのだ。

駅から三条市側に歩く。国道8号線、便利そうなお店が揃う
やはり国道8号線沿い。チェーン店が続く

燕市側は開発がちょっと遅れた

 燕市側には国道8号は通っていないが、代わって国道289号が同じような役割を果たしている。駅前広場から高速道路の高架をくぐった先が、ビジネスホテルや地場産業振興センター、そしてイオンモールが集まる市街地に。周辺には一戸建て住宅が集まるエリアもあって、住宅地という一面も持っているようだ。

 いくらか開発が遅れていた南側には、まだまだ田んぼも目立つ中に「そよら三条須頃」というイオン系列のショッピングモール、また新潟県央基幹病院や三条市立大学といった施設が新しくできている。