手軽に食べられる庶民派の麺類として人気の「うどん」。業界内では「丸亀製麺」と「はなまるうどん」が2トップを走る。とはいえ、1位と2位の差は大きい。2025年度の売り上げを見ると、丸亀が約1370億円なのに対してはなまるは約329億円。国内店舗数でも2倍程度の差がある。
一方で、「うどん県=香川県」に限定すると状況は異なる。ここでは逆に、丸亀がはなまるうどんの後塵を拝する状況が続いている。
「丸亀への対抗心」が透けて見える広告も展開
手を緩めることなく、はなまるうどんは「おいでまい!さぬきプロジェクト」(おいでまい=香川県の方言で「お越しください」の意)として、手はじめに2025年1月には東京・日本橋にあった本社を、おおよそ20年ぶりに高松市に再移転。2026年7月には「はなまるうどんTKMT高松本店」を高松市内にオープンした。
同店のオープン会見では「すべては、讃岐うどんとともに。」というキャッチフレーズのもとに、創業の地・香川県に寄り添い続けるという決意が、運営会社・はなまるの前田良博社長から語られた。
うどんの本場で、はなまるうどんが進める地固めは、はるか先を行く丸亀製麺への逆襲の一手となり得るのか。
はなまるうどんが「おいでまい!さぬきプロジェクト」の開始と本社再移転を発表した2025年1月1日には、香川県ローカルの四国新聞に1面広告が掲載された。高松空港には「正真正銘、讃岐生まれ。」「丸亀市にもある、本物の讃岐うどんです。」といった文字が躍る広告も、至る所に掲示されていた。香川県が創業の地であることを強調しているあたりに、屋号に「丸亀」とありながら兵庫で産声をあげた丸亀製麺への対抗意識が垣間見える。
並行してはなまるうどんが香川県内で進めたのが「異なるコンセプトの新店舗開設」だ。
