「女の子を殴らない」「無理矢理しない」

 昔からルールに厳格だった木山。組織内では信賞必罰を貫き、裏切り者には性的拷問付きの制裁まで加えるなど、“鉄の統制”を敷いている。関西で活動していた元メンバーが言う。

「入社前にカラオケ店で幹部と会い、ルールについての説明を受けます。そして身分証のコピーや実家の住所、両親の名前の他、契約書を書かされて、個別に源氏名を付与されます。入社後、アプリに登録する」

 アプリには彼らの“鉄の掟”「ダメ、ゼッタイ 7ヶ条」がアップされている。そこには「女の子を殴らない」「女の子と無理矢理SEXしない」「薬、詐欺やらない」旨の記載がある。

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これが“鉄の掟”

「出勤していなくても幹部に電話して7カ条を読み上げなくてはいけなかった。罰金の規定も細かくあり、例えば、薬物検査で陽性反応が出た場合、50万円の罰金に加えて坊主というものもありました」(同前)

 “史上最凶”と呼ばれるほど、拡大し続けてきたナチュラル。警察も手をこまねいているだけではない。昨年6月28日施行の改正風営法で、スカウトバックは禁止に。摘発されるメンバーも増えている。

ナンバー2も逮捕されたが…

 6月11日には、ナンバー2の榎本悠人(35)が職業安定法違反(有害業務の紹介)容疑で警視庁に逮捕された。スカウトから回収した金の管理など、運営部門を統括し、「管理部門の心臓」と呼ばれてきた男だ。

 ただ、いまだに組織は崩壊していない。

「双子の弟はまだメンバーにいる。兄弟が創り上げた本社の仕組みが強固で、システマチックなため、会長が不在でも回っているようです」(前出・捜査関係者)

ナンバー2の榎本

 前出の木山の旧友が言う。

「彼は派手に遊ばず、お金を使う欲望がない人。いつもジャージ姿で特定の女もおらず『何が原動力なんだろう』って思うんです」

 かつて、木山は親しい友人に、普段は話すことのない心情を吐露していた。

「本当は、自分も田舎でゆっくりしたいですよ」

 欲望の果てに構築された巨大な組織の全貌が、暴かれつつある。

文春リークス

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