客が見つかると、「相手に逃げられたり、踏み倒されると嫌なので、付いてきて欲しい」と言って、由貴さんに待ち合わせ場所まで送迎させていた。

 そのくせ、由貴さんや里中には借金を返さず、新しい男を作って、その男に貢ぐようになった。そのことを知って、里中は激怒した。

「援助交際なんかやめろ!」

「お前、いい加減にしろ。最初から金を返すつもりがなかったのか。オレたちがどんな思いで金を調達したと思っているんだ!」

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「他に借りる当てがあるから待ってよ……」

「その考えが間違っているんだ。援助交際なんかやめて、まともに働け!」

 里中はA子さんを見ていると、昔の自分を見ているようで腹が立った。A子さんの両親に連絡を取って、「引き取って欲しい」と頼んだが、「あいつが来ると、生活保護を打ち切られる」などと言われ、拒否された。

 自分たちが借金を踏み倒されて困っていることも話したが、「それは成人した娘がやったことだ。当人同士で解決して欲しい」などと反論された。

 A子さんがケガをして入院したときでさえ、父親は「行きたくない」と拒絶し、母親は「死んでも構わないから」と突き放した。