A子さんが「嫌われている理由」は…
なぜここまで嫌われているのか。要するにA子さんがとんでもない浪費家で、これまで周囲が持て余していた状況が分かってきた。
シングルマザーやDV被害者という自分の立場を最大限に利用し、両親をはじめ、周囲から金を借りまくり、その金をことごとく踏み倒していたことが判明。A子さんの叔母や元勤務先のラーメン店主も被害に遭っていた。
由貴さんが肩代わりして借金を帳消しにしたはずだったのに、新たにサラ金から数百万円の借金を作って、男に貢いでいたことも判明した。
事件直前、A子さんは誰からも相手にされないようになり、携帯電話のメモリーに残っている知人たちからすべて着信拒否にされ、精神的におかしくなっていた。
近所の家に「暑いから」と侵入して水浴びするという奇行を演じ、「恥ずかしいからやめてくれ」という由貴さんと口論になった。
「もういい加減に家から出て行ってくださいよ!」
「じゃあ、包丁を持ってきてよ。自殺するわ」
「そんなことを言えば、ごまかせると思ってるんでしょう。いつもそのパターンじゃないですか!」
1階から聞こえた「ドスン」という音
2人のやり取りを聞いていた里中は「お前は2階に上がってろ。あとはオレがやる」と言って、割って入った。2人はしばらく言い争い、1階から「ドスン」という音が聞こえてきた。由貴さんが様子を見に行くと、A子さんが床に倒れていた。
「どうしたの?」
「急に倒れたんだ」
由貴さんは人工呼吸しようとしたが、「もう無駄だからやめろ。A子が出て行ったことにすればいい。あとはオレに任せて、お前は関わるな」と里中に止められた。
その後、里中はA子さんの遺体を自分の部屋に運び、畳と床板を外して、1メートルぐらいの穴を掘った。
A子さんの遺体をシーツにくるみ、遺体を引きずって穴の中に入れた。
