A子さんの遺体を囲うようにしてベニヤ板を立てて、土と炭で埋めた。その上からコンクリートを流し込み、近くに消臭剤を置いた。

 部屋の床板や畳を元通りにし、由貴さんから「A子をどうしたの?」と聞かれたが、「何も知らない」とトボけていた。

「何か異臭がする」

 それから10日後、由貴さんの母親が久々に家に帰ってきて、「何か異臭がする」と騒ぎだした。由貴さんは里中とA子さんのトラブルを報告し、母親が里中を問い詰めた。

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「由貴と一緒に警察に行きなさい。そこですべて話してきなさい。私たちはみんな待っているから」

「お母さんもオレがやったと思っているのか?」

「そうだ。そうでないなら、ちゃんと話そうよ」

「もう埋めてしまった。オレがここからいなくなれば、宮田家の人たちには何の関係もない」

「あなたが一人で背負う必要はない」

 里中は説得されて“自首”を承諾したが、翌朝になると姿が見えなくなっていた。

 由貴さんが電話をかけると、「これが最後だ。オレとA子がいなくなったことにすればいい。お前は警察に行くな。オレの筋書きがムダになる」と言って、電話を切った。

 由貴さんは「自殺する気だ……」と直感し、母親と2人で警察を訪問。事情を聞いた警察が由貴さんの実家を調べ、床下からA子さんの遺体を発見した。