今年も決勝トーナメント初戦の壁に阻まれた森保ジャパン。大会の裏側を伺うべく、岡田武史・元日本代表監督に電撃インタビュー! 現在は日本サッカー協会副会長とFC今治高校 里山校の学園長を務める。そんな「岡ちゃん」が見据える日本のサッカーと教育の未来とは!?

 対談の一部を抜粋してお届けします。(初出:「週刊文春」2026年8月6日号)

©文藝春秋

家の前にパトカーが24時間止まって

阿川 岡田さんといえば、98年のW杯初出場をかけた予選の途中に加茂周監督の更迭で、急遽コーチから監督に昇格されて。しかも人生で初めての監督が日本代表だった。

岡田 当時はライセンスを取得するための講習がはじまったばっかりだったし、そもそもW杯って何なのか、みんなよくわかっていなかった。

阿川 そんな空気だったんですか?

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岡田 あの頃は異常だったよ。監督になって有名になると思ってもみなかったから、電話帳に番号と住所を載せていて。脅迫状や脅迫電話が止まらなかったから家の前にパトカーが24時間止まっていて、子どもたちはカミさんが毎日送り迎え。とんでもない状況で戦ったんだよ。

阿川 えーっ、ご家族まで!

岡田 国立競技場での試合の歴史上唯一暴動が起きたのが、そのW杯アジア予選でUAEと引き分けた時。その後マレーシアのジョホールバルでイランとの最終決戦があったんだけど、「明日勝てなかったら、日本に帰れない」と本気で思ったよ。

試合直前には「もういい」と開き直った

阿川 え! 帰ったら殺されると思ったって意味ですか?

岡田 殺されるではないけど、試合直前には「もういい」と開き直った。急に名将にはなれないし、俺が出来ることは今持っている力を100パーセント出すこと。命がけでやってあかんかったら自分の力が足らんのやから「国民の皆様、申し訳ございませんでした」って謝ろう。でもこれは俺のせいじゃない、俺を選んだ会長のせいや、と。その瞬間、怖いものがなくなったんだよ。

阿川 おおーっ、なんか特攻隊の隊長の心境。

岡田 あれが俺の人生の大きな転換期で、そこから人生が変わったね。

阿川佐和子 ©文藝春秋

阿川 「負けたら国に帰れない」で思い出しましたけど、まさに今回グループステージ敗退した韓国の監督がひどい目に遭いましたよね。

岡田 ホン・ミョンボだね。昔から付き合いがあってよく知っている。ついこの前、彼から電話がかかってきて「岡田さん、大変なことになってる」って言うから「今治に来い。俺が匿ってやる」って。結局ロサンゼルスに行っちゃったけど、大統領にまで批判されて可哀そうだった。

岡田武史 ©文藝春秋

阿川 今回のW杯、政治介入がちょっとひど過ぎやしませんか?

《この続きでは、政治と距離を近づけるFIFAの運営に対する辛口批評、岡田氏がW杯開幕直前に森保一監督にかけた言葉、ブラジル戦の敗因分析、これからの日本代表に必要な監督像、自身が経営するFC今治 の“野望” など について語っている。記事の全文は「週刊文春 電子版」で読むことができる》

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阿川佐和子のこの人に会いたい ゲスト・岡田武史(元サッカー日本代表監督)

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