娘を痩せさせるために母が飲ませたものは…
――容姿や服装について、何か言われることもありましたか。
おおたわ とにかく否定されていましたし、事あるごとに「気に食わない、可愛くない」と言われていました。
幼稚園や小学生の頃は自我があまりありませんでしたが、少し大きくなって「こういう髪型にしたい」と言うと「センスがない、可愛くない、似合わない」とことごとく貶されるんですよね。
美容室で前髪を可愛く切ってもらって帰ってきたのに、母から「似合わない」と言われて全然違う風に切り直されてしまったこともありました。
母にとって私は分身のようなもので、自分から離れて1人の綺麗な生き物になっていくことが耐え難かったのでしょうね。自分よりも、下の存在であって欲しかったのだと思います。
――お母さんから、下剤入りのミルクセーキを飲ませられたことがあったそうですね。
おおたわ 小学校の高学年か、中学生の頃だったと思います。勉強をしていたら、母が「ミルクセーキを作ったよ、飲みな」と言って乳白色のドリンクを持ってきてくれたんです。
母がそんなことをしてくれるのは本当に珍しいことだったので、すごく嬉しかったんですね。最後の一口を飲み切った時、母は笑いながら「それね、下剤が入っているんだよ」と言いました。
ストレスのせいか当時の私はすごく太っていて、肥満児に近い体型だったんです。母はそれが気に食わなくて、下剤を飲めば痩せると思い込んでいたために、ミルクセーキに入れて飲ませたのでしょう。
――ひどくお腹を壊したのではないですか。
おおたわ 翌日、トイレにこもりっきりになるほどの下痢に襲われましたが、母は何ひとつ心配する様子はありませんでした。
撮影=鈴木七絵/文藝春秋
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