ただでさえ不便な暮らしを強いられる住民も、このスポット・クーラーを直ちに届けてくれた小泉防衛相や自衛隊には「非常に感謝してありがたい」と前置きしながらも、「冷気と熱風、これじゃあプラスマイナス・ゼロばい」と早々にスイッチを切ってしまったのである。実際不肖・宮嶋が駆けつけた時も九州電力の電源車が回す、始めから設置されていた大型エアコンが稼働していたこともあり、避難所の住民が暮らす体育館のスポット・クーラーはほとんど、稼働していなかった。

発災した6日後に被災地を視察した高市総理【1枚目/全2枚】 ©宮嶋茂樹
被災地を視察した高市総理【2枚目/全2枚】  ©宮嶋茂樹

 しかしや、これやはり、エンジニアがおらんとなあ……自衛隊が入浴施設なんかに設置したスポット・クーラーはまずは背後にパイプつないで、天幕屋外に熱風を逃がすよう排熱ダクトを設置してビンビンにエアコンが効いていた。もちろん小泉大臣も自衛隊側も排熱ダクトや延長ホースなんかもいっしょに避難所に運びこんどったはずやろうが、空路、陸路といくつもの中継地を通るたびに伝言ゲームみたいに伝えきれんかったのであろう。

 被災民の皆さんは「ありがたい、感謝している」とちゃんと礼を失せず、感謝もされていた。それでもエアコン専門エンジニアとまでいかんが、ボランティアの電気技師の方も手配してくだされば、いうことなしであったが、あの混乱のなかでは致し方なかったか。

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©宮嶋茂樹

「とにかく水がない…」自衛隊の緊急任務

 まあしかし、これも、日本人が初めて経験する真夏の災害だから、今回判明した問題点である。

 しかし、エアコンや電気が来ても、なかなか来んのが水である。

 特に蛇口をちょいひねれば、飲料水までもがでてくるのが当たり前の生活に慣れた日本人には、これが思う以上につらい。