「エコカーブーム」の波に飲まれた2代目

 2005年に登場した2代目bBは、さらにヤンチャ層に向けたコンセプトを加速させた。グレードによっては純正で9個ものスピーカーを配置し、オーディオの音楽に連動してブルーのLEDイルミネーションが点滅するという、“移動するクラブ”のような装備を採用したのである。

2代目bB(写真はトヨタ自動車株式会社ホームページより)

 しかし、ここまで「おあつらえ向き」の仕様にされてしまうと、「自分の色に染めたい」と考える層はかえって敬遠してしまうようだ。発売して間もなくは売上を伸ばしたものの、年々数字は右肩下がりになっていく。

 2009年4月にはエコカー減税が開始され、消費者側も「低燃費・環境志向」へとシフト。エコカーの対象から外れた2代目bBは、こうした流れに淘汰されていった。

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 2016年からは、同じコンパクトなトールワゴンでありながら、より実用的なスライドドアを採用した「ルーミー/タンク(ダイハツ・トールのOEM)」が大ヒット。bBのユーザー層も取り込まれ、街中でbBを見かける機会はめっきり減っていった。

「平成っぽくて懐かしい」現在もbBを愛し続ける強者たち

 しかしブームが去った今でも、独特の存在感に惹かれてbBのカスタムを続けるマニアたちがいる。当時は経済的な合理性からbBを選ぶ若者も多かったが、現在残っているのは、あえてbBのスタイルにこだわる“強者”たちだ。

 たとえば20代の男性整備士は、イベント用のbBと普段使い用のbB、2台を使い分けるほどの熱狂ぶりを見せる。彼自身、bBが大ヒットした当時はまだ幼く、リアルタイムの記憶はないというが、「なぜか四角いデザインに惹かれた」と語る。

2000年代に若者たちの間でヒットした初代bB
彼女も以前モデル違いのbBに乗っていたという

 ダッシュボードにファーを敷き詰めたスタイルは、周囲から「平成っぽくて懐かしい」などと声をかけられることも。当時を知らない本人も、年配者からそのように見られることは励みになるという。