鳥取県で複数の男性が謎の死を遂げた事件。決してみそめられるような容姿ではなかった上田美由紀死刑囚は、なぜ多くの男たちを手玉に取り、死へと追いやることができたのか――。夜の街で語られた「ある理由」と、男に依存し続けた彼女のいびつな素顔に迫る。
ノンフィクション作家の八木澤高明氏の文庫新刊『殺め家』(鉄人社)より一部抜粋してお届けする。(全2回の2回目)
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上田美由紀が働いていたスナック
繁華街の中心部にある上田美由紀が働いていたスナックのドアを開けると、広々としたカウンターがある店内から、「いらっしゃいませ」という元気な声とは裏腹に、こちらの風体を見定めるような視線をカウンターの中にいる中年のホステスが送ってきた。カウンターの奥にはママと思しき女性が座っていた。
他には、上田美由紀と似たようなぽっちゃりとした女性が中年男の相手をしていた。
