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韓国ドラマの祭典で「招待作品賞」を受賞

「ソウルドラマアワーズ」の授賞式でスピーチする俳優の松重豊さん ©共同通信社

 9月3日に行われた第13回ソウルドラマアワーズでも、『孤独のグルメ』は韓国でもっとも人気のあった海外ドラマに贈られる招待作品賞を受賞した。

 ソウルドラマアワーズは、世界各国のドラマの中から優れた作品を選考する韓国のドラマの祭典で、韓流ブームの流れを持続させようと韓国放送協会が主催して2006年から始まったもの。アジアスター賞は、韓国でデビューし、今や日本でも人気の大谷亮平さんが受賞した。

人気の背景には韓国社会全体の変化が

 韓国のドラマといえば、ともかく現実には起こりえないストーリー展開が人気だったが、それも最近はなりをひそめつつある。

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 何事も大きいほうがいいと、お土産なども質よりは大きいものが好まれたりしていたのが、最近は若い世代を中心に、「小さく生きる」と高望みせず自分の人生を楽しむことを大事にしようという生き方に共感が集まったりしている。

 淡々と流れる、ドキュメンタリーのような『孤独のグルメ』が、韓国でこれほど人気になるなんて、昔は思いもしなかった。