「お客さんの熱気に驚いた」きっかけは宝塚歌劇団の舞台…2018年に会社を立ち上げた経緯
――帰国してからは塾講師のアルバイトも始めたそうですね。
瀬戸 英語の家庭教師もしました。あとは国語と数学をメインに、小学生を相手に個別指導塾で教えていました。父親と母親に胸を張って「今はこういうアルバイトをしているから安心してね」って言いたかったんです。
両親が「何をしたら喜んでくれるかな」と考えたら、やっぱり父や母が携わっていた教育の仕事がいいのかなと思って、塾にしました。
――2017年にはアパレル通信販売のセレクトショップ「モントレゾール」を立ち上げ、2018年には運営する株式会社プリエーヴを設立します。どういう経緯だったんですか。
瀬戸 宝塚歌劇団の舞台『るろうに剣心』を何の下調べもせずに観に行って。舞台自体も完璧で感動したんですが、お客さんの熱気に驚いたんです。
宝塚には花、月、雪、星、宙と5つの組があって、それぞれ組のカラーがあるんですが、お客さんもその組のカラーに合わせたワンピースを着たり、舞台の演目に合わせた小物を身に着けていたんです。みんなファッションそのものを楽しんでいるんです。
タカラジェンヌさんたちの自己プロデュース力もすごくて。普段の私服も中性的なものであったり、衣装のように見えるものにしたりと自分自身をどう見せるかという意識がすごく高いんです。
そうしたファンの方々の宝塚愛、それからジェンヌさんたちの自己プロデュース力に感銘を受けて「この世界に何かしらの形で携わりたい」「自分で洋服を作ったり販売して、宝塚のファンの方やジェンヌさんたちに着てもらいたい」と思ったのがアパレルを始めたきっかけでした。
実際に、現役やOGのタカラジェンヌの方や、宝塚ファンの皆様からの注文も沢山いただき、夢が叶いました。
「宝塚のファンの方や、ミュージカル関係者の方々がたくさん買ってくださいました」
――でもアパレルはそれまで未経験ですよね。自分で一から調べて起業したんですか。
瀬戸 全部調べました。人に聞いたり、知り合いの社長さんたちに「どうやって起業するんですか」「会社ってどうやって作るんですか」と聞いたり。全部自分で調べながらやりました。商品についてもファンの方々はどういうものを求めているんだろうと調べたり、すごく考えました。
あと、ジェンヌさんに関わっていたプロデューサーさんと知り合う機会があり、アパレルの通信販売を始めた頃に「スタイリストもやってみたい」と思っていて、その方にそれを伝えたら「今度こういうコンサートがあるけど、ジェンヌさんの衣装を担当してみる?」と言われて。




