視聴者からの誘いを断ると…
――美を売りにしていると、見た目の維持管理も大変ですよね。それに視聴者からの投げ銭で成り立つライバーの世界は、視聴者との人間関係、コミュニケーションが難しいイメージもあります。
茜羽 それは日々感じているところです。
ライブ配信の世界では、ランキング上位のライバーしか出演できないイベントがあり、また、視聴者はこれまでどれだけ自分が投げ銭をしたかの金額に応じてランクが決まっています。投げ銭金額が少ない人はレベル1、最高ランクになるほど投げ銭をしている人はレベル50、みたいな感じですね。レベル50にもなると、だいたいトータル2億円くらいの投げ銭をしているとも言われています。
そんなレベル50の視聴者から、3万円の投げ銭とともに「今度、会わない?」とメッセージが届いたことがあるんです。私は外で個人的に会うことはしていないので、丁重にお断りをしました。すると、そのレベル50の人が、私がライブバトルで競っている相手のところに100万円単位の投げ銭をしたんです。そのため、私は順位が落ちました。このように意のままにならない配信者を下げるためにライバルに投資する人もいるんです。
――レベル50の視聴者の「会わない?」に応じていたら、どうなっていたのでしょう。
茜羽 想像でしかありませんが、性的な関係を求められていたかもしれませんよね。実際、有名なネット界隈の暴露系インフルエンサーが暴露していた話として、視聴者がライブ配信で知り合ったインフルエンサーの酒に薬を盛ったという事件がありました。
――単純にセクハラに該当するメッセージもたくさん来そうですね。
茜羽 それは日常茶飯時です。マンゴーの絵文字を送ってきて、「見せてくれたら100万円投げ銭するよ?」とか(笑)。マンゴーは女性器の隠語で。私が断ったら、その視聴者さんはかなり驚いたリアクションをしていました。「え、他のライバーは見せてくれた人もいたのに」と。
――性的な内容の誘いに応じてしまうライバーもいる。
茜羽 実際に見たことはないので、わかりません。ただ、「どうやらそうしたことがまったくないわけではなさそうだな」とは感じています。たとえば、以前は私の配信をよく見てくれていて、投げ銭もくれていた視聴者さんがいました。その方は、ある日突然来なくなりました。
しばらく経って連絡がきて、「ほかのライブ配信者からメッセージが来て、『たくさん投げてくれたら、会ってあげる。私を好きにしていいよ』と言うから、茜羽ちゃんのところには行かなかった」と言うんです。話の真偽は不明ですが、視聴者からの誘いがあることは私も身をもって体験しているので、応じる人がいてもまったく不思議ではないですよね。
