《子育てを通して初めて知ることが多くて、興味や発見のほうに心が持っていかれることが多かった。一生懸命作ったものを食べてくれなくてイラッとするときもあるけれど、でもそこにはちゃんと理由があるんですよね。(中略)よくよく聞いてみると子どもなりに意志がある。この年齢でも人間なんだ、頭ごなしに叱るのではなく向き合うことが大事だと気づかされました》(前掲、『37 20th anniversary Keiko Kitagawa』)
産後2ヶ月で復帰したが…
長女を出産後、出演映画の公開にあわせて2ヵ月で仕事に復帰した。ただ、これはさすがに早すぎたと、あとになって彼女は反省している。このときはしっかり休みをとる選択肢もあったにもかかわらず、メインキャストとして宣伝活動を断るわけにはいかないと持ち前の責任感から復帰したのだが、想像以上に大変だったらしい。
体力が思うように戻らず、ホルモンバランスも乱れて、理由もなく涙が流れてしまうこともあった。いままでとは生活のルーティンも変わり、眠れないまま現場に入ったり、頭が回らないままインタビューを受けたりということもあり、こんな状態の自分に一体何ができるんだろうと打ちのめされたという。
失敗の原因は、子育てと仕事を何とか両立しようと自分を追い詰めてしまったからだと、周りの人たちから「完璧じゃなくて大丈夫だよ」と言われて気づけた。それからというもの《自分を責めるのはもうやめよう。できる限りの誠意を持って、最善を尽くしていけば大丈夫。そんな風に少しずつですが考え方が変化していきました》という(前掲、『37 20th anniversary Keiko Kitagawa』)。
2024年には長男も儲け、現在は2児の母親として、夫とも支え合って子育てをしながら仕事を続けている。
