東京生まれ、京都育ちの16歳、高校1年生。
沖田修一監督の新作『さとこはいつも』で中学3年生・15歳の中井聡子を演じている。オーディションを受け、見事に映画初出演を勝ち取った。それも有村架純、石田ひかりと並んでのトリプル主演のひとり。
どんどん自分が聡子の一部になっていった
「事務所の方から脚本の一部を渡されて、4日後くらいにオーディションがありました。その脚本がものすごく面白かったんです。端っこにネブライザーをしてる男の子のイラストと、『これをさとこはしたっていう設定です』という説明がありました。いったいこれはどんなお話なんだ? と思って(笑)」
ネブライザーは薬剤を霧状にして鼻から吸入する、耳鼻科でお馴染みの医療機器。『さとこはいつも』はネブライザーを鼻に挿入した聡子の衝撃の(?)登場シーンで始まるのだ。
「オーディションでは4人くらいが一緒だったんですが、みんな並んでネブライザーを渡されて、大真面目にそれを鼻につけて、それを監督やプロデューサーさんがじっと見てらっしゃって……って、今思うとすっごいおかしなことをしてたなと思うんですけど(笑)。沖田監督はデスクに突っ伏して笑ってました」
やっぱり人前でするにはちょっと抵抗がありました?
「いえ、恥ずかしいとかではなくて、どんどん自分が聡子の一部になっていったような感じでした。それに撮影のときは実際に煙が出ていたので、気持ちがいいんです。結構長くやっていたので、鼻の通りが良くなりすぎちゃって(笑)」
小さいころから人前で表現することには興味があったが、特別何かしていたわけではなかった。小学校6年生の頃に、習い事のつもりで歌を始め、次第に歌だけではなく演技にも興味を持つようになった。
「オーディションでは何だか楽しくなってやり過ぎてしまったんです。終わった瞬間に『これは落ちたな』と反省しました。その後も毎日、スマホをチラチラ見ては気にしていたんですけど(笑)。それから1週間くらいして、受かったって連絡がきたときは本当にびっくりしました。『嘘やん!』って(笑)。正直、当時の記憶が少し飛んでるくらい嬉しかったです」


