プロ相手に丸腰で戦えば絶対にカモにされる

――そこからAIを味方につけて「中古戸建」を狙った。

横山 相手はプロ、私は素人。中古不動産の業界って、売る側だけが正確な相場や欠陥情報を握っていて、買う側はそれを信じるしかない構造なんですよね。プロ相手に丸腰で戦えば絶対にカモにされる。だからこそ、自分の側に立ってくれる「天才軍師」としてAIを武装させました。

――具体的には何をやったのでしょうか?

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横山 不動産サイトの紹介文をAIに「翻訳」させました。「DIY好きにおすすめ!」とあれば、AIは「『DIYおすすめ』とは、そのままでは住めないほどボロボロという意味の業界用語。大規模な修繕費を覚悟せよ」と切り捨てます。

「再建築不可ですが、広々としたお庭が魅力!」なら、「論外。ローンが組めず、将来売却しようとしても二束三文。庭は単にセットバック予定地で建て替えできない余白にすぎない」とバサリ。これで無駄な内見に行くことなく地雷物件を排除できました。

――その中で、今回の物件に出会った。

横山 2780万円の築22年の中古戸建てです。適正価格を見極めるため、国土交通省の成約データをCSVでダウンロードし、AIに投入しました。

 分析の結果、耐用年数を超過した建物の価値や周辺相場から見て、本来の適正価格は「2400万円台」だと判断してくれたんです。