「今日決めないと明日にはなくなる」と急かされたが…

――営業マンからは「今日決めないと明日にはなくなる」と言われたんですよね。

AIに綴った横山さんの本音(写真:『AIを使って首都圏に「中古マイホーム」を買ったら620万円も安くなりました』より)

横山 それを振り切って持ち帰り、チャッピーに営業マンから言われたことを分析してもらうと「ハッタリの確率は90%。営業マン自身のノルマが厳しいだけ」と諭され、冷静になりました。

 さらに仲介会社から受け取った専門用語ばかりの46ページにわたる「住宅診断報告書」のPDFをGeminiに放り込むと、わずか1分で「外壁シーリングの破断」や「天窓の雨漏りリスク」「屋根の潜在的劣化」を見破り、修繕費用に「200万~300万円」が必要だと試算したんです。

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――その修繕リスクを交渉の盾にした。

横山 はい。AIに「あなたは不動産取引に精通した弁護士、かつ丁寧な紳士です。感謝と熱意、事実の提示、数字の根拠を盛り込みながら仲介担当者に送る、買付申し込みメールを書いてくれ」と指示しました。

 生成されたメール文面には、「現状の価格では予算計画が成り立ちません。修繕費を見込んだ【2480万円】であれば即決します。この条件が成立しない場合は購入を見送ります」と、私の弱気な性格など微塵も感じさせない、プロの投資家のような言葉が並んでいました。

――300万円値切るってドキドキしますね。

横山 怒られて破談になるんじゃないかと迷いました。最後は目をつぶって送信ボタンを押したんです。

 すると翌日電話がかかってきて、「ここまで詳細に修繕リスクと相場を分析されたお客様は初めてです。2480万円で合意いたします」とこれまでとはまったく違う声のトーンで言われました。300万円、たった1通のメールで年収の半分以上の金額が浮いたのです。

次の記事に続く 「何かおかしくない?」AIが導き出したのは「単価の水増し」と「二重計上の疑い」…中古マイホームを《620万円安く買う》までに見た【不動産業界のコワさ】