今年(2026年)初め、韓国社会を騒然とさせた事件がある。いわゆる「モーテル連続殺人事件」。モーテルとは、韓国では日本でいうラブホテルのような宿泊施設を指す。今、この事件の一審判決が波紋を広げている。
被告は、犯行当時20歳だったキム・ソヨン。彼女は、複数の若い男性をモーテルに誘い、薬物を混ぜた飲み物を飲ませ、2人を死亡させた。ほかにも4人の男性が同様の手口で重軽傷を負ったことが明らかになっている。
検察は死刑を求刑
検察は犯行が計画的かつ複数回に及んでいたこと、2人の死者を出したことなどを理由に死刑を求刑した。しかし、一審裁判所は「未必の故意」と、キム被告は幼少期に不遇な環境にあったことなどを考慮し、死刑ではなく無期懲役を言い渡した。
韓国社会に大きな衝撃を与えた凶悪犯罪に対して裁判所がこのような判断を示したことで、韓国では国民の「法感覚」と司法判断との間に大きな隔たりがあるとの批判があがっているのだ。
ネットで若い男性達に接近
キム被告の犯行は、昨年(2025年)の終わりごろ、オンラインで男性たちと接触したことから始まった。自分の写真ではなく、別人になりすましたSNSアカウントを作成。複数の名前を使い分けながら、若い男性たちに接近した。
'거부할 남자 없다'던 모텔 살인 김소영 얼굴 공개되자…"인스타와 딴판" #뉴스1 https://t.co/Bev1Z38sWu
— 뉴스1 (@News1Kr) March 9, 2026
韓国の大手通信社「News1」公式Xより
ネット上で親しくなった後、実際に会うようになり、男性と直接会った際には「静かな場所で一緒に過ごしたい」「デリバリーを頼んで食べよう」などと誘い、近くのモーテルへ連れて行った。
