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事件の起きた土地に足を運ぶと…
二○○九年の初めから、事件の現場となった足立区綾瀬を私は幾度となく歩いている。綾瀬駅で降り、現場となった家へと向かう。近年、綾瀬駅周辺は千代田線が直接大手町方面へ乗り入れていることもあり、子育て世代には、人気のある住宅地となっているという。
事件が起きたのは今から三○年ほど前のことだから、家を求める世代からしてみれば、過去の事件に引きずられる気持ちは希薄になっているのかもしれない。
パチンコ屋が目につく駅前の商業地域を抜けると、すぐに街の風景は住宅街となる。
すると突然視界にラブホテルが現れ、その横には子どもたちが遊ぶ公園がある。あまりにアンバランスな景色に何ともいえぬ気持ちになる。
ここ綾瀬周辺は、高度経済成長期に入るまでは、水田地帯だった。宅地となる前に東京の外縁部にあたるこの辺りにはラブホテルが建ち、その後宅地化されたのだろう。
それにより、一見すると野放図な景色が生まれた。