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さきほどの産業道路が跨ぐ線路が、まさしくその高島線だ。そして高島線は途中でいくつもの支線に分かれ、埋立地の工業地帯まで延びていた。今回お目当ての廃線も、そうした貨物路線のひとつなのである。
その貨物線は、新子安駅の南側、高島線が産業道路と交差するあたりで南に分かれ、いくつかの埋立地を結んで走ること約2.7km。終点が新興駅だったから、“新興線”(2010年に廃止)と呼ばれていたようだ。
廃レールが全然見つからないが…
産業道路沿いの歩道を歩いて高島線を跨ぎ、すぐ先の階段を降りる。このあたりに新興線との分岐地点があったはず……と思って見渡してみたが、線路沿いには建物が建っていたりして近づけない。ただ、京急バスの営業所や物流倉庫の間にはいかにもそれらしきカーブを描く道が通っていた。これが、新興線の廃線跡に違いない。
レールや枕木がそのまま残っていたり、そっくり遊歩道などに転用されていたりするようなわかりやすい廃線跡ばかりではない。一般的な道路とはまた違った緩やかなカーブを描く道筋も、確かな廃線の痕跡なのだ。
古い鉄橋がそのまま残っていた
ただ、この道路はすぐに物流倉庫の敷地内に消えてしまい、辿ってゆくことはできない。仕方がないので産業道路を迂回していると、運河を跨ぐ橋の上から新興線の古い鉄橋が見えた。



